まちの畑とは?
都心型農園とは、自治体や企業、個人が管理している都市部の土地や建物の一部を菜園や水田などの「畑」として活用している農園のことです。
利用者にとって農作業や収穫の楽しみがあるだけでなく、食の安全や環境問題などを解決する1つの有効な方法として注目されています。今、駅ビルやデパートの屋上、駐車場や工場の残地などに、どんどん新しい農園が生まれています。
私たちはそんな都心型農園を「まちの畑」と呼んでいます。
使われていない遊休地やビルの屋上などを「まちの畑」としてよみがえらせることで、都市に生き生きとした緑があふれるだけでなく、利用者や地域、土地所有者にとってもさまざまなメリットが得られるのです。
さあ、あなたも「まちの畑」をはじめてみませんか。
「みずから野菜を育て収穫する安心と楽しみ!」
食の安全が叫ばれている今、作り手が見える食物を選ぶことが大切です。
みずから野菜や果実を育てることは、日々の食生活の安心だけでなく、農作業を通じて体を動かすことによる健康保持や生きがいにもつながります。
自分の農園ならば、スーパーでは売られていないような珍しいハーブを育てるといった楽しみもあるでしょう。
また農園作業を通じて、家族や仲間同士、地域の人々とも活発に交流できます。子どもの食育や環境教育、住んでいる地域の伝統や文化を学ぶきっかけにもなります。
- 安心安全な食物を作ることができます
- 旬の野菜、好きなハーブなどを育てることができます
- 農作業を通じて心身がリフレッシュ
- 子どもの食育教育や環境教育の一環として
- 地域の食材や風土について学ぶ、地域教育として
- 地域コミュニティへの参加による絆の深まり
「地域の安全を高め、住民の交流の場に!」
都市に農園があることは、景観がよくなるだけでなく、ヒートアイランド現象や都市型洪水といった環境問題の緩和に役立ちます。
放置されていた空地などを利用することで、地域の安全性も高まります。
住民の交流の場として活気がよみがえり、地域全体の防犯意識や環境意識も高まっていくでしょう。
また、都市の農地は、苗の供給や産直情報を通じて郊外の農地ともつながります。それによって都市と農村との交流や、新たなビジネスが生まれるかもしれません。
- 遊休地の活用による防犯・治安維持
- 災害時には避難空地として活用できます
- 都市景観が向上します
- ヒートアイランド現象、都市型洪水の低減
- 野菜くずのコンポスト化でリサイクル推進
- 町会活動の活性、町おこしとして地域の活性化につながる
- 都市農地と生産地などとの交流
- 地産地消の流通などの新しいビジネスへの展開
「遊休地を有効活用し、企業のイメージアップ!」
企業が所有する遊休地を有効に活用することができます。
農地の賃料や使用料を集めることで土地の維持費を補てんできるだけでなく、地域の環境やコミュニティに役立てることができます。
新聞やテレビなどに取り上げられる話題性とともに、企業イメージを向上させることにつながります。ビルの場合は、屋上を菜園化することによって緑地としての管理作業を効率化することができます。そのほか、集合住宅であれば住宅販売の促進、商業施設であれば集客効果が見込めるかもしれません。
- 屋上緑化義務化などへの対応策として
- 防水層の保護、長寿命化による建物維持費の低減
- 利用料や家賃収入
- 企業の環境への対応をアピールできます
- 資産価値が向上し、住宅などの販売促進につながります